「館長庵野秀明 特撮博物館」に職人芸再発見

「館長庵野秀明 特撮博物館」の内覧会に行ってきました。

一応申し上げておきますが、コネではありません。
日テレにもジブリにも東京都現代美術館にも、友人知人は誰一人おりませんし、
ナリワイ的にも接点は全然ございません。

……当てましたw ニコニコ動画様、ありがとうございます。有料会員じゃねぇのにww
ちなみにその他で招待された人は、グッドスマイルカンパニーで何かお高いモノを
買った方だったようですよ。

まさに「♪俺もどうやら、運がどうやら向いてきた! ような気がするぜ……」と
梅宮辰夫の歌よろしく思った次第ですが、「中抜け半休」というバカみたいなw
休暇をとってGO! でした。また会社に戻る、というね。
 

さて、今日びの映像作品というもの、まさに特撮作品とかは最たるものですが、
CGがバリッバリの時代になりました。もちろん、それを否定はしません。

しかしですね、あれが物珍しかったり万能だった時代はすでに過ぎ、
今や買い叩きが始まっていると、ある映像関係者に聞いたことがあります。

誤解を恐れず言えば、僕は平成ウルトラシリーズの特撮が、嫌いです。
なぜか。戦闘機の飛行シーンその他がもろにCGで、しかも奥から手前に来る際に、
パースが狂っている、CGがCGと解る。
そんなとこが異常に冷めるんですよ。あれ、円谷英二が見たら泣きますよ。

そりゃね、ウルトラマン80とか、ガキの目にもメカはミニチュアだって解りましたけど、
不思議と冷めはしなかったんですね。「キチっとやってる」のが解ったからです。
その点、東映の戦隊ものとかは、今でもまだうまくアナログとの共存ができてる気がします。
社風なのかもしれませんが。

洋画ですが、アナログ特撮の極みはやはりスター・ウォーズの初期三部作でしょうね。
ですから、自分も含めある種の人らは、エピソード1~3がそんなに好きではないのですよ。
SWマニアと言ってはいても。

CGはすごいですけど、やはり「ツール」です。ちょっとまだ日本人には、
使いこなす感性が不足してるのではないでしょうか。
 

閑話休題。
今年の夏の、恒例ジブリ✕日テレ✕東京都現代美企画展シリーズは、
庵野秀明氏をキュレーター役にして、そうした「日本のアナログ特撮技術」にスポットを当ててきました。
いやー、毎夏、この座組みの企画展は楽しみなんスけど、まぁ、いつも汗をかきかき行ってる記憶があります。
夏も夏、真夏の開催ですからね! 子供も集客したいからでしょうけど。

けどね、今回のこれは、本当に、もう一回行ってもいいな、ぐらいなことは思いましたね。
いわゆる円谷特撮映画が、世界のSFX映画の頂点だった時代は、ある訳です。
その頃に培われ、ある種極まり、しかし今は細々と生き残っている技術の継承は、
CG屋さんの養成より大事だと思うんですけどね。

まずはおびただしい数の、日本の昔の特撮作品のプロップを観た後、
(ここだけでマニアは狂喜乱舞ものですが)、庵野氏の盟友、樋口真嗣氏メガホンの
『巨神兵東京に現わる』(約10分)の上映室に入ります。
樋口氏は平成ガメラシリーズの特撮監督ですから、慣れたるもんで。
タイトルは『宇宙人東京に現わる』のパロディーでしょう。
 

で「なんでナウシカの巨神兵なんだよ」という話にはなるんですが、
企画者的な事情は当然あるとして、庵野氏がアニメーターとして
ナウシカの現場に投入された時、作画したのが巨神兵だった、と。
そりゃ思い入れあるでしょうし、東京を蹂躙できるジブリキャラなんて、
他にねぇですからね。実際に見ると納得します。

ちなみに、庵野氏の「ナウシカでの作画シーン」紹介コーナーでは、
「庵野寝るな」「おそい」等の罵詈雑言が書かれたww 
宮崎駿メモも観れますから、必見です。
取ってあることも、「展示」しちゃうこともすごいですけど。
 

まぁ、そんな「出来のいい都市破壊映画」として『巨神兵東京に現る』を観ますやね。
で、観終わって他の展示室に行って、皆ビビる訳です。
「あそこのああいうシーンはアナログ特撮だったのか!」と。
まぁ、言ってみりゃほぼ全部、ですが。

近くにいた若者が「CGだと思ってた~」みたいなこと言ってましたけど、
そこがまさに狙い、でしょうね。
若い人は「♪『特撮』知らずに~僕ら~は~生まれた~」でしょうから。

「CGかと見まごうような特撮は、実は日本の技術陣が培ってきたアナログ特撮技術でやれちまう。
場合によってはCGなんかメじゃないぐらい、すごいのができる。
ただ、それには手間もコストもかかるし、今や技術の伝承者もいない。
しかし、ここで伝統を切っていいのか?」
というのが、この展示に込めた庵野氏や樋口氏の問いのようにも思えました。
ただの「歴史プレイバック」ではないワケですね。

市街地のミニチュアを面白がって、パシャパシャ自分のカメラやスマホで写真とってるうちに、
「……この質感はCGじゃ無理なんじゃないのか?」と思えてくるワケですよ。
瓦屋根の民家とかは、遠目には本物にしか見えません。

その他もろもろ……



正直「よくぞこの展覧会をやった!!」感はすごかったですね。
CGCGと草木もなびく、今の映像業界。そんな現状にこの展覧会が一石を投じれば、面白いのですが。

「その筋の方」であれば「観なかったら一生後悔する」展示である、と断言します。
そうでない方もそれなりに。

僕も会期中にもう一回ぐらいは行ってみたいです。
東京都現代美術館はどの駅からも遠くて、夏はしんどいスが……
 

なお、この映画の巨神兵の、それこそカッチョいい「ミニチュアガチャガチャ」を売っていたので、
回してみたら……

「蓄光素材・無彩色」のが出てきました。└(┐Lε:)┘

……いーらーねー。心底いらねー。何がシークレットじゃ!
わしゃあ、色がついたやつが欲しかったんだよ!
しかしそこで2個目を買えもしないのが、ソレガシなんですけどね……(^_^;)
 

ともあれ、展示は大満足でありました。
3時間余裕で観てました。
これでも、かなり急いで観た&体感時間は1時間半ぐらい、でしたけどね。

 

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