千代田区 杏雲堂病院

ソレガシが新卒時にテレビ東京のスタジオでブッ倒れ、入院即手術スペシャルと
相成った杏雲堂病院で(痛みにのたうちながら思いつきで駆け込んだのだが、
受けた医療は超ハイレベル。看護婦さんにはすごい余裕が感じられ、
超美人揃いという何から何までカルチャーショック。
あんな病院には、病気がちのソレガシも、もう後にも先にも入院したことはない)
今日、ヒゲの殿下がお隠れになられた。

同僚から危篤の速報を聞き、外に出てみたのだが、
(奇しくも、今の会社は杏雲堂の近くなのである。因縁を感じる)
遠目に、ものすごい数の報道陣が見えた。
まさにそれは殿下が亡くなられた時間だったのだ。
 

数日前、友人たちとバカ話をしていた。
で、何でそういう話になったのかわからないのだが、

黒田清子さんのウエディングドレスはクラリスのリスペクトだ。
へぇ、皇室にいてもルパン三世は観れるのか。
俺はNHK以外は観られないのかと思ってました。
いや、んなこたないでしょ。
そういやヒゲの殿下は、アル中で何度も杏雲堂病院に……
宮内庁病院じゃないんだね。
そんなぁ。そこらのコンビニで「鬼ころし」買う汚いオヤジじゃあるまいし、
なんで殿下が酒を飲みまくれるの。誰かお付きの人は止めないのか。
いや、わかんねぇですよ。だってヒゲの殿下はくだけすぎです。
そうそう、なんたってオールナイトニッポンやってんだから。
その音源、ないすかね?
マジ!?
マジですよ。
 

不敬にも程がある会話であるが、その数日後にヒゲの殿下は逝ってしまわれた。
まぁでも、そういう話ができたのも……
ヒゲの殿下の存在が「皇室もやっぱ、俺らと同じように色々あんだなぁ」と
思わせてくれたからではないのか。
それはやはり、何か本当に「開かれた皇室」であったのだ。
ニュースのリードは必ず「ヒゲの殿下として親しまれた」となったが、
それは事実なんだから。
 

仕事が終わって、帰り道、杏雲堂病院の前に行った。

そこにはもう誰もいなかった。報道陣も、病院の人も、野次馬も。
「死」とは意外とあっさりとしている。
去年祖父が亡くなった時にもそう思ったが。

だがしかし、ヒゲの殿下はもうこの世にはいない。
 

病院の真向かい、HR/HMがガンガン流れる軒先で、
楽器屋の店員が片づけものをしていた。
何となく離れがたく、隣の富士そばに入った。
店内ではいつも通り、社長作のド演歌が流れている。

殿下の亡くなった病院と、楽器屋と、富士そばと。
自分も入院した病院と、今いる会社と。奇妙なコントラスト。
縁なのか、何なのか。不思議な感情があった。
 

殿下がANNでかけた曲は何だったのだろうな?
ギターとかは持っていたのだろうか?
立ち食いそばって食べたことあったのかな?

そう思いながら、安いカツ丼を食った。
ああいう皇族方は、もう二度と出てこないかもしれない。
 

合掌。

 

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Comments

皇族皇族した方ではなかったらしいですね。
以前、殿下が執筆された本のことを聞いて
(この記事にさわりが書いてありますね
 http://d.hatena.ne.jp/Chatterton/20070624#p1)
皇族にもこのような方がいるのだ、と衝撃を受けました。

まだ若いのに、残念です。

こちらにもコメありがとうございます。
この本、読んでみたいですなぁ……

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