『サイタマノラッパー3』

知人2名が主要スタッフ。友達の友達レベルを「皆友達」と言えるのならば
相当数が絡んでる映画です。

それ故、観る気が全くしなかったし(俺は天邪鬼)、
宇多丸さん達が絶賛したことで、サブカルちゃんたちのアイコンになったのだから、
別に俺が観なくってもいいでしょ、と思っていたんスが、うち知人1名からの猛プッシュと、
別な方からのお誘いがあったので、観てきました。

ちなみに、1、2は観ていません。
 

まぁ、それでも話は解りました。
田舎者の東京進出、挫折、帰る、退廃などの感じはすごくよく出ていますね。
映画として良くはできているとは思います。

ただ、これはあくまで、田舎の描写としては「北関東のリアル」。
東北人の俺には、あまりグッと来ませんでしたね。

「田舎を捨てる」「田舎に帰る」という意味合いには、色々あります。
東北人、北海道人、関西人に山陰人に九州人、皆違うはず。
距離的にも経済的にも地域特性的にもね。

そういう意味では「タイトル通り」のこの映画の世界は、
あくまで「北関東の世界」なので「普遍的」ではないのです。
「『北関東的リアル』だからいいじゃない」と言われれば返す言葉もないのですが。

けどリアリティや切実さを含め、『サウターヂ』の方がはるかに上ですね。
あれは山梨の話ですが、全国どこの田舎にも通じる普遍性がありました。
やはり、インディーズ映画が爆発した時の威力、というのはものすごく、
そりゃ、某有名監督も嫉妬した(と聞いた)あの映画にはかなわないでしょう。
 

多分、『サイタマノラッパー』も1の時はそうだったのでしょうが
絶賛され、サブカルアイコンになり、望むと望まざるに関わらず
続編を作らなきゃならない状況になった時、潜在的な力は薄れていくんですよね。

最後の10分以上の「超長回し」などは、ボクは話題作りのためだけのように思えました。
必要性を感じなかったのです。
 

入江悠監督の「その他の作品」群は、小生の周囲ではおしなべて評価が低いです。
ボクは観ていないので、それが事実なのか云々は言えないんですが、
「演出力」が問われるのは、まさに、他の商業作に起用された時でしょうから、
もう少し様子を見たいですね。彼の評価を定めるのは。
 

劇場に貼ってあった雑誌のインタビューを読んでいたら、その入江監督は、
「昔はミニシアター系とメジャー系という区別は厳としてあったが、
今はもうない」という発言をしていましたが……

なんつうか、それを言うなら、この映画は昔で言えば「ミニシアター系の極み」ですし、
そのジャンルで興行記録を狙っていくような映画です。
自分のジャンルをきちんと認識するのも、監督の才覚ではないでしょうかね。

ボクは少なくとも、いくらシネコンが増えても、単館系とメジャー系の区別は
ハッキリあると思っています。

ボクが大学の頃……10ン年前と、小屋の形態が変わっただけですよ。

 

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