チーバドライバー

そんな千葉真一に変身できるベルトがあったら、僕は欲しいです。
なお、今は「JJサニー千葉」なんだそうですが、うざったいので千葉真一で通します。
 

某名画座に行きました。
最近の邦画は、なんかねぇ、観たくない。
いい旧作をスクリーンで観られる機会があれば、そっち行っちゃいます。

今日は僕の「三角マーク千葉真一まつり」。
 

まず『東京=ソウル=バンコック 実録麻薬地帯』を観賞です。


なぜタイトルに「覚せい剤」と? 「麻薬」でいいじゃん。
ま、この岡田センスが東映なんですけどね!

場内暗転後、僕の左側のオヤジの食い物の音にキレた右側のオヤジが、
いきなり僕を挟んでゴミつぶてを投げつけるなど、殺伐とした東映ムードの中で、上映開始。
 

※「仁義ひとり旅」の行灯を掲げた(w フリーのダンプドライバー、
千葉チャンの妹が、新婚旅行先の韓国でナゾの事故死。


納得行かず、関釜フェリーでマイダンプもろとも韓国上陸した千葉チャンは、
妹の旦那だった怪しい男、松方兄ィをひたすら追い掛け回して、
ソウル、香港、バンコク、チェンマイ、トーキョーと、無闇な大追跡を開始。
 

……無駄にスケールだけがデカい作品です。
韓流ブームに先駆けること30年前にやらかした、大ソウルロケもなかなかのもんですが、
ほぼ意味なく香港に寄ってみたり、重要なタイ人の役回りであのノラ・ミャオが出てきたり、
セスナと銃撃戦してみたり。

これ、当時なら「大アクション巨編」と銘打っててもおかしくないでしょうね。
ちょっとスケール感が半端ない。
しかもマジで暑そうです。千葉チャンも松方兄ィも、
目視確認可能にもほどがあるぐらい汗が滴り落ちます。

けどなぜか、最終決戦は日本の雑居ビル地下室(のセット)で、
ダーティ・ハリー風髪型の拓ボンとバトルだったりします。
完全に予算使い果たしたのか? とも思える感じですが、
よく当時、こんなムチャクチャなアジア各国ロケやったもんだなぁと思えますよ。
 

未ソフト化らしいです。権利関係かな。面白かったですけど。
なんか見たことない役者がいるなと思ったら、「三悪追放」の菅原通済その人、だったり。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%85%E5%8E%9F%E9%80%9A%E6%B8%88
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とは言え、これはどうもラストに不完全燃焼感を抱く作品でしたゆえ、
シマを変えてハシゴをしてみることにしました。
 

別の名画座。

『トラック野郎 度胸一番星』

※実は、小生「トラック野郎シリーズ大好き!」とかほざきながら、
観ていなかったのがこの作品でして、
スクリーンで観られるなんて最高!でしたが、

「これ、シリーズ中で一番見せ場多いんじゃねぇか?」と思えましたね。

トラック野郎と言えば、菅原文太の桃次郎、では?
いや、ライバルトラッカーがいます。
それが今作は「ジョーズ」こと千葉チャン。


手塚作品やマーベルコミックスと同じように、「東映ユニバース」というものは
(僕の脳中に)ありますが、多分これは、さっきの映画と同一人物な千葉チャンの話なのです。
トラッカーですし。

途中で転職して『新幹線大爆破』の運転士になった可能性もありますが、
それはパラレルワールド。
 

閑話休題。

この第5作、どんなに見どころが多いかというと。

・元祖の寅サンでも数えるほどしかなかった、「マドンナが主人公に惚れる」まさかパターンが炸裂!
・しかし……

・無駄な妖艶要員として夏樹陽子登場。エロすぎ。
・八代亜紀演じる女トラッカー「紅弁天」降臨。日本中のトラッカーのファンタジーが現実に。

・特撮多数。
・千葉チャンが出たので、文太とのケンカアクションが、間違いなく対黒沢や対梅宮より派手。
・カーチェイスの物量がシリーズ屈指。

とまぁ、相変わらずのウンコチンチン、シネスコ画面全体に散りばめられたバカな小ネタ、
ドエロからド人情悲劇まで行き渡る振り幅に、無駄なアクション、ラスト大チェイスと、
「邦画ゴラク」の要素が全部入っていて、食べきれません。

ありえないくらい満腹になりました。
 

これはねぇ……トラック野郎未見の人は、もしかしたらこの作品から入るのがいいかも!

かつ、当時の東映脚本の中には、少なからず内包されている「反体制」が、
わかりやすく炸裂してるのも本作で、まぁ、トラック野郎シリーズ通しての
反体制テーマは「とことん警察の交通課をバカにすること」ですが、

本作の千葉チャンは、原発立地をカネで認めた故郷の人らに怒り狂い、
挨拶がわりに電力会社の人間をブン殴った後、「原発反対運動の団結小屋」を、
自分の大型ローリーぶつけて、メッタクソに破壊するんですよ。
「原発反対!」の立て看板が、実に虚しくタイヤに轢かれていく。

……今見ると、背筋に何かゾクっときました。
メッチャクチャにソウルフル!!
 

汗とホコリにまみれすぎた、お世辞にもスマートではないけれど、
とにかく「男」としか言いようがない、70年代千葉真一。

『日本暗殺秘録』観た時にも思いましたけど、東映黄金時代を語る上で
絶対欠かせない役者だよな、とあらためて思いましたな。
カラテ映画だけではないのであります。

 

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