まぁ、オッサンがとことんマニアな快楽を求める団体だと
思ってくださればヨロスイ。気持ちは永遠に二十歳であります。
で、過日も昼からオネーチャンのいる店(多少語弊あり)で酒は飲む、
なんだかわかんないけど遊園地じみたところに行ってみる、などをした後、
映画館へ。
メインイベントは、これでした。
『スーパー戦隊 199ヒーロー大決戦』を観に行く。オッサンが! 3人で!
……でもこれ、すごくいい映画でした(マニア的に)。
△マークは、古よりボンクラを決して裏切らず興奮させるのであります。
思えばボクは、ウルトラマンよりライダーより、戦隊シリーズが好きでありました。
様式美とアクションが好きだったのですね。
毎回わずか実尺20何分の間にですよ。物語と変身と、見得切りとアクションと、
必殺技と合体ロボ戦までぶち込むワケですよ。5人も主人公がいる中で。
恐ろしく早いカット割りで。
しかも、若者たちが変身する。そりゃア、憧れますよな。
主題歌も毎回無駄に熱いし。
http://www.youtube.com/watch?v=mhC5zQdHLXg&feature=player_embedded
で、この全戦隊集合映画も、そりゃもうすごかった。
今の『海賊戦隊ゴーカイジャー』が、過去の戦隊の能力を使えるという
設定だからできた荒技ですが。
http://www.youtube.com/watch?v=v7FeDn-mi3g&feature=player_embedded
先に観た、ライダー全員集合映画もまぁ、面白かったんすけど、
ややもすると強引感と、凝り過ぎたお話が少々引っかかったんですな。
しかし、この全戦隊映画の方は、とにかく物語は単純にして(でも、破綻はしてない)、
もう最初から、ひたすらアクションと、伝統の早いカット割りを見せまくったのであります。
最後の「全ロボ戦」なんてのは、ただただ圧倒されましたね。
ムリヤリ16ミリ素材からブローアップした「必殺剣」が、
これでもかこれでもかと乱発される。腹いっぱいなんてもんじゃない。
全員での見得切りも、参ったねこりゃ、でありました。
そんな、凡百の脚本家ならどう考えてもメチャクチャになる話を、
破綻なくまとめたのは、さすがマエストロ・荒川稔久氏。
あの名作『仮面ライダークウガ』をほぼ一人で書ききった緻密さと、
『特捜戦隊デカレンジャー』を人気作に育てた手腕は健在です。
そこをまた、職人・竹本昇監督がキッチシまとめましたね。
わずか90分ですよ。そう。これが△マークの娯楽映画クオリティ。
短時間に惜しみなく見せ場だけ突っ込んで、余計な尺伸ばしは一切しない。
俺的には、一番の見所は、往年のメンバー俳優たちの出演であります。
四国に帰ったはずの大葉健二が、
そして宮内洋が、誠直也が、和田圭市が、春田純一が、佐藤健太が。
あのヒーロー達の老けた姿を見るだけで胸がギューッとなるのですが、
ビックリしたのは萩原佐代子。ダイナピンク。
まさか、この人が出てくるとは思わなかった。
確か48ですよ。絶対そうは見えねぇですよ。
「すげぇな、あれは」と皆で話しましたね。
今の顔を適当に画像検索してみたらビックリすると思いますが、
……まぁ、スクリーンで観てもらいたいですナ。
あと、この映画、スーツアクターも当時やった人が再び入ってるパターンが多いらしく。
かつ、あまりに当時を忠実に再現しすぎたスーツは、ファスナーその他がバリバリに
見えちゃったりするとこまで、そのまんま。
本当におっさんホイホイでした。
スクリーンで観る戦隊シリーズが、こんなに単純に映画的魅力に
溢れてるとは思わなかったですね。
ガキの時分に、東映まんがまつりで戦隊映画を観てた人らは幸せです。
大きいことはいいことなのであります。
そこはやはり、テレ朝の作品というよりかは、戦隊は△マークの作品なんだ、
つうことの面目躍如でありましょう。
あとは、ケイン・コスギ、永井大、さとう珠緒なんかも出てくれば言う事なかったですな。
鈴木裕樹、嶋大輔、西村和彦もな~。
あ、肝心のあいつを忘れていた。
照英……照英……w 照英だけには出て欲しかった!
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劇場版 ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦 (キッズ) Project.R 三宅一徳 山下康介 by G-Tools |
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