漫画家の作画を見たことがあるかね

観てある記ネタばかりで恐縮ですが、
博物館マニアの面目躍如、明治大学博物館(無料)へ行きました。

常設展も、ココは刑法の学校ですゆえ、首晒し台、ギロチン、
ニュルンベルグの鉄の処女……アイアンメイデンですな……などの拷問具が充実。

あとは全国の遺跡から墓荒らししてきた(笑)土偶各種などがあって、
非常に面白いのですが、今回見たかったのは、特別展です。

『吾妻ひでお美少女実験室』

今までは、米澤嘉博記念図書館
(著名な漫画評論家亡き後、その蔵書全てを引き取ったという気骨あふれる図書館)
で細々やってたヤツの、 拡大版ですね。

 
タダだから、すげぇ得だと思います。
大した原画量なので、ボクは実は空き時間にバッと行ったんですが、
そんだけでは見きれませんでした。

まぁ、漫画好きには、あらゆる萌え画の源流にある
「生の吾妻タッチ」を堪能していただきたいですな。

今のオタクのヒトたちも、、けいおんだプリキュアだ、あーだこーだ言う前に、
源流をちゃんと見とくべきですよ。
トキワ荘レジェンドから学び直せとは言わないから、
吾妻センセイぐらいはフォローしとけ、ですよ。
 

で、現役の……まぁ、吾妻センセイは半隠遁ですが……作家、
それも一人の作家の 原画をこれだけ見せる展示は、
各地の漫画家の「個人記念館」以外では
ほぼ記憶にないですね。

吾妻ひでおの場合は、それが「サブカル」であって
「オタカルチャーの元祖」であるところに、すごく意味があります。

マンガの王道でなかったものを、王道に持っていった画ですからね。

それが企画展とは言え、ギャラリー展示されるところに意味がありますし、
明大のサブカルに対する本気度を、少々感じることとなりましたよ。

 
展示は、原画もいいけど、1枚のイラストができるまでを、自室で淡々と
追ったビデオが良かったすな。いかにも素人な撮影で
ボケピンにもなるのが惜しいんですが、 にしても……

一人の漫画家の作画の様子を、下書きから完成まで
しげしげ見たことがあります?
多分大体の人は、ねぇと思いますよ。マニアの俺もなかったもんね。

 
60分の作業を15分に縮めてありますが、Perfumeのアルバム
「トライアングル」をおもむろにかけて(ホントに好きなんだ!!)
それがバックに流れる中、驚くほど丁寧に下書き開始。Gペンで丹念にペン入れ。

CG処理する今の漫画家には無理かもしれない、ペンで陰影付ける技法が炸裂。
ベタ、消しゴム、ホワイト。アルバム1周が終わってからしばしで、完成。
 

本当にキッチリした「美少女画職人」としての漫画家の技を堪能できます。
失踪→ホームレス生活、アル中、メンヘラなどを経て仙人になったかのようですらあります。

上映室わきに展示してある、そのイラスト(現物)を見ると、また格別ですよ。
オススメ。

会期は5/23まで。あとわずか。急ぐべし、です。

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