前回の続き。
やがて横綱・白鵬登場。理事長と
何やら密談を交わしてから土俵際へ。
一人貫禄が違いますナ。他の関取は大関クラスでも、
皆自分でタオル持ってきて汗をぬぐい、
そこらにブン投げてますが、
横綱には汗拭きの付き人がおりますw
でねぇ……なんつうか。
筋肉が違うのが、素人目にも解るんですな。
千代の富士みたいなマッチョじゃないんですよ。
ただ、いかにもしなやかそうというか。
正直言って美しい。惚れ惚れしますな。
ぶっちゃけ、どの日本人も、あと琴欧州とかヨーロピアン、ロシアンも、
たるんでるんです、肉が。まぁデブなんです。
ところが白鵬は違う。太いんですが無駄がない。張りがある。光っている。
これはねぇ、テレビではどんなにフルHDでも絶対わからなかったな。
正直、ボカぁ今ままで、何で白鵬がそんなに強いのかわからなかった。
納得しましたよ。説得力があるんだ、カラダに。
ウマに例えれば、農耕馬ばかりの中にいきなりサラブレッドが出てきたような、
そういう感じでしたよ。ここは競馬場のパドックかと錯覚しましたっての。
白鵬、おもむろに股割り。
そして土俵に上がり「全く同じリズム」で、腿を叩きながら、
四股を踏み続けます。
これはね、儀式ですね。自分のリズム作ってんだな……というのは
解りましたよ。イチローの打席内バット回し&袖引きアクションと同じだ。
同じ動作をすることで、何かを整えてるんでしょう。
横綱の場合は当然、誰を指名してもイイワケです。
ある関取が指名されました。
あぁ、あれは野球賭博云々言われた奴だな、
これから「かわいがる」ワケだよ、と友人。
で、十番ぐらいとったかなぁ。当然全勝ですよ。
相手はもうドロドロでありますが、白鵬の体はピカピカです。
続けてぶつかり稽古。
ココに至ると、もう相手の力士、白鵬を「押す」ことすらできない。
するとやおら白鵬は首根っこを押さえつけ、うりうりと引きまわす。
これも一種の「かわいがり」の儀式なんでしょう。
で、すっころばす。もう余裕のヨっちゃんですね。
空恐ろしさを感じました。
朝青龍の時とか、どんなに怖かったんスかねぇ!
これ!
いやいや、非常に興味深いモノを見ましたよ。
八百長とかあったとしてもこれは並の世界じゃねぇな。
トーシロが口を挟んじゃいけないような気がしましたね。
そして外へ出ると、阿覧が目の前を普通のママチャリで帰って行きましたとさ……
前頭の上位でしょ? この人……
でもこれはまぁ、万年ファームでも外車乗り回してるプロ野球選手よりかは
好感持てる部分ですね、うん。
百聞は一見にしかずは小生のモットーですが、何事も、ナマで見て初めて気がつくことは
多いものでございますナ。
で、翌朝新聞を見て
「稽古総見 収穫なし」
「稽古総見 低調」
「稽古総見 覇気見られず」
アレー??? あれでも、そうなの?
まぁ、ヴェテラン記者にはそうなのかもしんないけど、素人的には十分凄かったです。
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