サボリ屋・ルーカスの「やめろ」という忠告も聞かずに撮りあげたという、ロン・ハワード監督のF1レースの実話を基にした新作、『RUSH』を観やした。
これは、面白い! Pが傑作ドキュメント『アイルトン・セナ~音速の彼方へ』の人だったりもしますし、劇伴は当然ハンス・ジマーですね。ジャーン!
話は『あしたのジョー』もかくやの、伝統に則った「男2人の正しいライバルストーリー」(実話ベース)ですが、キャメロンに匹敵する「撮影技術の偏執狂」ハワードが、とんでもねぇ多彩なカメラアングルで、余すところなく「1976年のF1界」を再現しとるのです。
話は、小生の生まれた日の1週間後(昔、ですナァ……)の、「ある出来事」が最大のキーになっておりますが、その時代感とか、完璧でしょう。
服とか小道具も、ですが……あの頃の個性的なF1マシン!! ティレルシックスホイーラー! マリオ・アンドレッティの駆るロータス77! 完璧です。萌え死にます。F1がまだちゃんとした「モータースポーツ」だった時代の輝きに、涙( TДT)。
これ、邦画が徹しきれない部分のひとつなんだよなぁ!(もはや、90年代の時代感の再現だって、怪しい)
モチロン、自分の生まれた時代のF1なぞ、生では観られておりません。小生の時代のF1ブームというのは、古舘曰くの「シコシコ刻む納豆走法、中嶋悟! 走るメンズ・ノンノ、鈴木亜久里!」であり、「プロストにセナが突っ込んだぁ~!! なんということだ~!!」(90年鈴鹿)で、ライバルストーリーといえばセナプロでした。
しかし、この作品は、その前にゃ、ジェームス・ハントVSニキ・ラウダがあったんだよ、ということを、ドキュメンタリー以上に本物っぽく、おせぇてくれたのでありました。
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