『クロニクル』

欧米で大当たりを取ってから、遅れること1年半とか?
ようやく「首都圏2週間限定、1000円均一」という、なんだかアレな条件で公開された『クロニクル』
 

いや……これ、評判通りの佳作でした。驚いた!!
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『AKIRA』や『童夢』などの大友超能力マンガから、激しくインスパイアされたとされる、
低予算アメリカ映画ですが、いやいやどうして!

聞くところによると「これが当たってしまって、『AKIRA』実写版は頓挫してるらしい」のですが、
それもうなずける出来なのです。

キャストもスタッフも、無名。
しかし、小規模なVFXで、実に「得たチカラ」のさまを演出してくるワケで、
バトルシーンとかも……やってることは、かの『マンオブスティール』の縮小版なのに、
効果は10倍です(予算は多分100分の1とかでしょう)。見事! 

あちらはまぁ「派手」でしたが、こう「日常に近い」方が、グッと来ますですよ。
 

そして、実に効いてくるのが「全編、主人公の撮影した主観映像という設定」の手法。
……ご承知の通り、この手法は低予算映画ではたまにあって、有名どこでは
『クローバーフィールド』なるクソ映画(と、小生は敢えて言います)で
使われていますが、演出力(使い方、見せ方)が段違いです。

あちらは、ハッキリ言って「臨場感どころか、何も考えられてなくて酔う映像」だったのですが、
こちらは、「主人公の持つハンディカメラ」の持つ意味とはなんぞや、ということを、よく認識しておるのです。

これを薦めてくれた家人は、「こいつは『クローバーフィールド』がダメだったキミでも大丈夫」と
言っておったのですが、まさに、そうでしたね。

加えて、「『主人公の持ち物以外』のカメラ」にも、要所でスッと切り替わったりします。
これがまた、効く! 

トリッキーな技法に輪をかけるのではありますが、リアリティは加速しますな。

小生は昔、勤務先のある施設にて「隠し監視カメラで写っていない場所が、ない」ことを
目の当たりにし、背筋がゾーッとなったのでありますが、まぁ現代社会、超ド田舎でなければ、
我々は常にどこかで監視されてる、撮られてると思った方がヨロスイ訳で、
そういう意味ではこれも、「上手いなぁ」としか言えなかったですな。
 

非常に単純なお話です。
サイコキネシスを手に入れた高校生3人の話。
それを、巧みな演出で引っ張りきった好例でしょう。
90分に満たない上映時間にも、驚きました。
ダラダラしてません。

主人公のルックスは、一見、若き日のディカプリオを彷彿とさせますが、
小生には、段々とSWでのマーク・ハミルやヘイデン・クリステンセンに見えてきた、という……

要は、若者がフォースを手に入れた時、ダークサイドに堕ちるか、
踏みとどまるか……なのですが、
そのあたりを楽しんでもらいたいですね。

 

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