『ショート・ピース』

大友克洋氏・仕切るところの短編アニメ4連発映画です。
ありがたくも公開に先駆けて拝見させて頂きやした。
昔の氏の短篇集のタイトルですよな。思い入れあるんだなぁ。

森本晃司氏作のOPシークエンスや、エンドロール
(BGMが『夢で会いましょう』!)を除くと、1時間ぐらいかな。
見やすくサクサクとした感じです。

(以下、少々ネタバレあり)

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感想①
「これは現代の『まんが日本昔ばなし』であろう」

まず、時代モノが3本続きます。
クリエイターが個性派ばかりなので、画も演出手法も違うワケです。
しかし、みんな江戸時代かその頃が舞台で、伝奇っぽい要素があり、
かつ「短編」となると……

そう、思い出すのは『まんが日本昔ばなし』なのであります。
その現代版だなー、と思いました。

そうなるとあの時代での本家の「ぶっ飛び方」
(ある時期から「民話原作」は単なるモチーフでしかなくなった)には、
今更ながら驚くのですが。

ちなみに、すでに多くの賞を得た大友氏自らの監督作は、
落語の『火事息子』に八百屋お七の話を混ぜ込んだものだと思います。
 

最後の1本だけは、大友氏原作の戦争モノ(「戦後もの」かも)を、
メカデザインで知られるカトキハジメ氏が監督したもので、
これだけはカラーが違いましたな。
これこそが「大友アニメ」みたいな感じがしましたw
 
 

感想②
「完全なる『賞狙い』。もちろん『是』」

全作品の象徴的なカットに富士山が写り、前述のように、
「狙った」上で極めて「日本的な世界観」でまとめあげた作品群です。
小生の見たところですが、これは興行的に大きく当てようとは
別に思っていないすね。

その分『賞』を確信犯で取りに行き、結果を残しています。
海外系映画祭にも、今後強そうです。
 

そんな「賞狙い確信犯」の作品は、是か非か?
……私見ですが「是」でしょう。

名誉も欲しいがカネも、なんてことはそうそうありえないワケで、
ここでは、彼らは全力で「名誉」を取りに行った。
で、その目論見が当たるんですから、これは大アリです。
 

……人ってのはですねぇ、権威に弱いものです。
小生も昔、作り手のまね事をやっていた時、
ある作品を社長にボロッカスにされましてね。
涙が出るほど悔しかった。

山田洋次監督に取材したりしてたんすが、
別な「偉い人」wからは、「山田洋次は左翼ですよ?
キミ解ってるんですか?」とイヤミも言われたなぁ。

ていうかあの名監督をそう切って捨てれる神経が、
全く意味不明ですが。
今、あいつに不幸が来てることを祈りますけど、
まぁ、とにかくそんな状況でしたわ。

そして、普段「んなもんいらねぇ」つうて粋がってる人も、
くれるったら、大体喜びますよ、ええw
 

そういう意味では「どういう作品が『賞』を取れるのか」
「そして、自分に有利に働くのか」を知りたい向きも、
これは観に行くがヨロスイですな。
そこからあなたのサクセスが始まるかも、わからんすよ。

 

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