『この人 藤子不二雄ショー』

睡眠に失敗した寝不足状態で、十何年と名画座上映を待っていた鈴木清順の『殺しの烙印』を観に行くが、あにはからんや爆睡して、中身を何も覚えておらず(主人公の宍戸錠は「飯を炊く匂い」に固執するキャラであるということだけは認識)映画記録ノートへの記帳を諦めた。

関根勤が言っていたが、映画鑑賞とて体調を整えていくもの+アバンギャルドな白黒作品は危険ということである。
 

自宅への直帰が悔しいので、清順の弟の方ゆかりの(?)愛宕山のNHK博物館に行き、ライブラリーで、それこそ四半世紀観たかったNHK特集『わが青春のトキワ荘 ~現代マンガ家立志伝~』を観ようとするが……なかった。 orz ……NHK特集ぐらい、全公開にしてよ!

仕方なく、部分しか観たことなかった『この人 藤子不二雄ショー』の閲覧に入った。1985年の番組だ。

手塚治虫が登場で恐縮する両先生、というのは、たまに別番組でも引用されたパートだが、実はその他がコク深かった。

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かの超レア同人誌「少太陽」を、グイッと押し広げて折り目つけん勢いの、司会の水前寺清子。「おい!! 扱いに気をつけろバカ!!」と叫びたくなったのは、俺だけではあるまい。

また、番組中の使用イラストや、まんが道マニアにはグッと来るかの「反射幻灯機」用の再現イラストは、全部をA先生が描いて持ってきてて、F先生はビタイチ何も描いてきてないw、とか、ドラえもんについての質門にもA先生が全て解説するとか、噂にたぐわぬスポークスマンぶり。コンビ解消前ですからな。

しかし意外や、火がついた時のF先生の喋りが超・饒舌で(これは従来のイメージを覆すものであった)、「こんなに喋る人だったのか!」というオドロキが凄まじかった。ライブラリーって貴重ですね。
 

意味不明だったのは、ドラ映画主題歌つながりなんだろうが、なぜか武田鉄矢がゲストで、「ドラえもんは物を壊さないから素晴らしい。アニメで東京は何度壊されました!?」と大上段から視聴者に説教をぶちかますのだが、そーゆーお前が、この時期の復活ゴジラ映画(東京一円大破壊)に嬉々として出演してたじゃねーか、と言うのは、野暮なのであろうか。
とにかく、ドラマのキャラも現実も、この時代の鉄矢は激しく説教臭いのであった。今もか。
 
まぁ、面白かったので「殺しの烙印ショック」は消し飛んだ。曲垣平九郎出世の石段を降りて帰投。ていうかこれを馬で登ったって、マジかね。急すぎるよ。

余談だが、このNHK放送博物館には、日本最強のレアトラックこと『玉音盤』が収蔵されてるのだ、実は。
これをめぐっての攻防は映画化されてるほどなので、さっさとレコードの「国宝」1号に指定すべきであろう。

 

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