暮れは映画シーズン

ここが映画の感想ブログと化してる状態なら、
本来は1本1本見るなりすぐ書かないと印象も薄れてアカンのですが、
本業が忙しくてすっかり連夜死んでました。スンマセン。
けど観るべきものは観てます。ということで手抜き3本一気紹介のココロ。
 
 

『人生の特等席』
放題が恐ろしくひどいことを除けば、
(その意味は映画のラストでやっと解りますが、
タイトルにすべきもんでもねぇと思う次第)、非常に良作。
字幕も、死亡フラグのなっちゃんではなく、昨年『マネーボール』でも
その実力を発揮したヴェテラン、菊地浩司氏。ポイント高いです。

で、観てますます確信したのですが「アメリカ映画で野球を題材にしたものと、
イギリス映画でサッカーを題材にしたものに、スカはない」のであります。
例えばサム・ライミ監督。ケビン・コスナーの『ラブ・オブ・ザ・ゲーム』とかね。
だれも知らないでしょうが傑作ですよ。

これが日本だと、どちらをテーマにしてもその結果、
超珍作ばかりになるのは不思議でならんのですが、
まぁとにかく「監督でないイーストウッドが良すぎるのは、
元々主演俳優なんだし自明の理じゃんか」でありまして、
今の世の中にこんなに爺さんの悲哀をにじませる役者がおりましょうか!

ブレーブスの男やもめ老スカウトの視察旅に、娘との愛憎が絡むストーリー。
ハリウッドらしいカタルシス満点のオチもついて、これは何ともいい話です。
とりあえず野球好きは観ましょう。

 

『大魔神』

世界に誇る大映アイコン。元横浜・佐々木のあだ名……つうても、
「実は映画を観たことない」って向きは、30代以下には
例えジャンル映画好きでも、多いのでは? 
俺もそうでしたよ、恥ずかしながら。
DVD全部持ってんすよw 
けど、やはり映画館で観なきゃダメなんですよね、こういう特撮映画は。

角川が権利を買ってから、寝かせても仕方ない、なんとかしよう、つうことでしょう。
大映70周年の一環として、上映がありまして。

行って驚いた!
「フィルム上映だ! ブルーレイ上映じゃねぇ!」ww
ちょっとしたザラつき感が、とても「時代劇」にマッチしておりました。

そう、そんな「異色特撮」なのは、各位ご存知でありましょう。
東映京都の様式美とはまた違う、大映京都の「荒々しい時代劇」の味と、
「そこそこの大きさの魔神様」がミニチュアワークと合成なのに
不気味にリアルにで織りなす、スペクタクル。

今のゴジラぐらいでかくなると、それってもはや、リアルな畏怖の対象には
なりにくいんですよね。これぐらいの大きさが一番怖いと思ったスなぁ。

まぁ、実は全編の8/9は時代劇なんですよ。チェンジマンの長官こと
藤巻潤とかによるね。……それで溜めに溜めて、最後に魔人様登場、
顔がくるくるパッ! となってからの「悪人なぶり殺し大会」は、これは見事……。
もし子供が観たらリアルトラウマでしょう。

俺はですね、特撮映画ってのは多少はそういう側面もないといかんと思うのですよ。
実に面白い「アメージング時代劇」でありました。特撮も、ものすごくキッチリしとります。

で、そうそう簡単に触っていいコンテンツじゃねぇ、というのは感じましたね。
同じ大映で言うなら、ガメラを平成ガメラにした時ぐらいの本気度がないと、
とてもとても再解釈なんかできないな、と。
そう考えると、TVリメイクが壮絶にコケたのは十分頷けるのであります。

余談ながら、うちの玄関には、ゲーセンで取った魔人様がいるのですが、
何となくこれがあると安心できるんすよねw
そんなの飾ってるならもっと早く観ろや……てなもんでした。
反省してます。ハイ。
 
 

『007 スカイフォール』

これもまた見事な映画でした。なんてすごい原点回帰なんだ、という感じですよ。
シリーズ50周年作品に相応しい。

で、現ボンド映画親会社ソニーは偉いなぁ、と思うのはっすね……
大映ブランドを消しちまった角川とは違って、「コロンビア映画」印を残してるでしょ。
それとMGMブランドもね。ライオンがガォーっての。
……まず、あれらがあってこそ007ですわ。vaioパソコンの出過ぎと高性能ぶりはご愛嬌としてw

……もし、ですよ。東映がサムスンに買収されたと仮定して、三角マークの波しぶきが消えて
「サムスンピクチャーズ」とかのロゴでライダー映画が始まりでもしようものなら、
俺は本気で怒ると思うんすよね。古株の大映ファンにそのあたりの話は聞いてみたいもんですが。

閑話休題。この『スカイフォール』は、前作ですっかり
メチャクチャにしちゃった部分をスパッと取り戻し、
「スーツでアクション」「ボンドの名乗り」「コートをかける」
その他もろもろの「英国諜報部員007」のお約束要素を辿りながら、
今っぽい緻密なアクション映画に仕立ててます。

ただドカバキやるだけではなく、あくまでスマートに。しかし美女が出ればいやったらしく、
OPタイトルじゃ女体ウネウネ。最後にはあの、『ゴールドフィンガー』時のボンドカー
「アストンマーチンDB5」が出てきて、その機能を使ったネタすら出てくるワケで!

ダニエル・クレイグも、今回ですっかり6代目が板につきました。
いや、何となくロンドン五輪の、あの開会式映像の時から予感はあったのですが、
「ボンド像から外そう外そう」としてズッコケていたクレイグ版・ボンドを
「約束を守った上でそれでも面白くする」という「シリーズ映画の王道」に
再び乗せた。そしたらまぁ、見事に彼はジェームス・ボンドにしか見えないワケですよ!
貼った写真に、コネリーやブロスナン、まぁいわゆる評判の良かったボンド役が
一緒に出てますが、違和感や遜色はもうなかったですね。

さて、そして今回のMは? Qは? ミス・マネーペニーは? 
……あちこちに散りばめられたマニア向けの仕掛けと、初心者にも楽しいストーリー。
「見応えがある」とはこういうことでありましょう。

惜しむらくは……戸田奈津子キタ━(゚∀゚)━!
……なんで彼女を引退させてあげられないんですか。ったく。

 

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