真室川音頭のシンクロ率

「東西花形落語会」というのに行ってきた。
鯛蔵、三三、吉弥、昇太と、実に盤石な東西芸達者の面子である。

昇太師匠の「茶の湯」が死ぬほどおかしかった。ゲラッゲラ笑った。
意外に地味な噺なのだが、こんなにバカみたいなムードだったろうか(褒め言葉)。
同じ話でも演者が違うとこんなに変わるもんか、と! 

実は生の昇太サンを聞くのは1年ぶりぐらいだったが、
相変わらず座布団狭しと大暴れ。大したものだ。

落語初心者が「誰から入るか」(間違えると一生嫌いになる)は、
大事だと思うが、実は昇太師匠は一番いいかもしれない。ウム。
 

さて、話は変わる。今回ネタにしたいのは桂吉弥サンである。
役者としてちょっと売れたりもした、あの方。

今回、彼のマクラで初めて気がついたのだが……。
出囃子が「真室川音頭」だったのだ。
えぇーえ! 
だってこれは……山形県北部の民謡なんである。
ご承知のように吉弥師匠はコテコテの関西人である。

「皆さん、なんでなんやと思われるでっしゃろ。好きなんですわ。
歌詞が色っぽくてエエんです。
『花の咲くのを待ちかねて……蕾のうちから通てくる……』
あちらじゃ、小学生の女の子もこれ歌いますんやで(笑) 
意味解ってんのかいなw」
 

……ほんの数日前に小生は、不意にこの歌のことを調べていたのだ。

小生には大叔父……ウチの祖母の兄……がおり、リアル予科練上がりの元自衛官で、
まぁもう90近いんだろうと思うが、元気である。
で、この大叔父が、かつて親戚の宴席では、興が乗ると
必ず真室川音頭をぶちかましていたのである。
新庄(山形北部の町)の出身ってのもあったのだろうが。

「♪わたっしゃァ~~ まむろが~わの 
う~め~ノォ~はなァ~ あ、こォォ~りゃ!」

……子供心にも、あれは上手いもんであった。
俺はナゼか、その大叔父の真室川音頭のことをピンポイントで思い出し、
Youtubeで音源引っ張って聞いたりしてたのである。

「東北人たるもの、何かあったら民謡の一発も
即ひねり出せなきゃいけねぇな……(激しい誤解)。覚えよう。
しかし岩手のそれは暗くていけネェわな。なんかねぇかな……。
あぁ、アレがいい。叔父さんの得意な真室川音頭。あれは明るくてイイ」

……「思考が、大して間を置かずに外の事象にビシバシつながってしまう」という
不思議な体験を、この1年で何度かしているのであるが、また起きた。
しかも上方落語家さんとつながるとは。
 

怖い!怖い!怖いですね! 
恐ろしい!恐ろしい!恐ろしいですね!(淀川長治調)

 

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