鉄男 THE BULLET MAN

映画の感想も、書いていこうかと存じます。

元々、僕が12歳からつけ始めた映画感想ノート(出た!)は、
青春の暗黒面醸成に大いに貢献してくれたもので、それが高じて、後には映画同人誌を熱烈発行。

しかも大学時代には、それらを持って堂々と出版社行脚をするという、怖いもの知らず状態。
ところがそれが雑誌デビューにつながったりもしたので、世の中はよくわかりません。

それ以後、しばらくの間、自称「映画ライター」として、編集者に晩飯を食わせてもらったり、
試写状をもらったりと(その程度かよ)思い上がりの副業ライフを満喫していましたが、
地方に戻ったとたんに、全部の仕事を切られました(当然)。

以後、大した商業誌の仕事もなく現在に至りますが
(映画ノートも、さすがにもうイヤになってつけてません)、
確実にボンクラ男子にシフトした偏り目線で、実は今でも、ある商業誌の
超ミニ映画批評コーナーだけはやらせてもらってます。もう10年になりました。

3人で合評するコーナーなんですが、10年選手は俺だけで、パートナーはガンガン代わり、
(毎度会ったこともない)今や俺以外の2人は大学生ですよ。トホホ。
1年でやめた俺の前任者は、今やプロの映画監督です。
何の連載か知ってる人は、たまに読んでね。

そんなワケで、どんなに忙しくとも、ゾンビになっても、月に一度は確実に映画館の
スクリーンにヘバりついてるワケで、雑誌原稿とカブらないように配慮はしつつ(w、
映画紹介も展開していきます。月に最低1本はこのエントリーは書けるでしょう。
よろしくひとつ。

今日は『鉄男 THE BULLET MAN』を観てきました。

鉄男 [DVD]
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『鉄男』は、自作での「製作、監督、脚本、撮影、美術、編集、出演」クレジットでおなじみ、
カルトスター塚本晋也監督の(←漢字でよく見ると、「山本晋也カントク」と一字違いなんだな)
代表作にして、名刺がわりにして、最高評価作であるのは、知ってる方は知ってるでしょう。
田口トモロヲの俳優ブレイクのキッカケを作った作品でもあります。21年前の作品ですが。

それから数えて3本目の『鉄男』シリーズであります。
塚本カントクが、他に映画、何を撮っている? と問われると、マニアの僕も正直パッとは出てきません。
延々と『鉄男』を撮ってる気がします。

ただまぁ、『鉄男』は完全にレジェンドなんで、この人はそれが許されるワケですよ。
商業第一作が大当たりしちゃったら、映画監督は
もう死ぬまで延々とそのシリーズをやったっていいワケです。特権です。

荒々しいキッタネェモノクロ画面で、コマ撮りを駆使した金属人間が暴れまくる『鉄男』(第一作)の
インパクトはキョーレツなもんで、往時の映画ボンクラの間では「必ず観るべき作品」でありました。

確かに画は荒いんですが、造形とか特撮は相当なもんで
(厳密には自主映画ではないですが)、結構な自主映画野郎どもにして、
あれを見たことで、映画制作道をあきらめさせるキッカケになってると思います。
手作りっぽいのに、どうにも乗り越えられぬ作家性と迫力の壁がある、ということを知らしめた
執念の作品だった、と思いますね。

それを、画をキレイにしてやったらどうなるか。
それがこの『鉄男 THE BULLET MAN』。

うん、見事に『鉄男』でした。
見せ方も、特徴である「爆音上映」もそのままに、
今風に作ったらこうなるよ、という作品だったと思います。

だからオリジナル『鉄男』以上でも、以下でもないんですけど、
「爆音」含めて、この映画が登場したときの感覚を追体験したいなら、
映画館で観るべき意味はある作品だったんじゃないかと思いますね。

塚本監督は、今後も延々と『鉄男』を撮り続けても、ええんじゃないかと、
そんなことを思いましたです。

 

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